『浩二郎様、やめてください』 『椛、言わせてくれ。婚約をしても律を思い、いろんなところを駆け回ったお前の気持ちを…あんな風に言うなど、俺は許せない』 「今更、何を」 『律!まだわからないのか!』 「ではなんだったのだ? 僕がお前を刺したのは?彩子を道ずれに死んだのは?椛はお前を選んだ…」 『…律様』 椛の頬に涙が、とめどなく流れては落ちる。