「…」 『…婚約は親が決めた。椛の親は早くお前と離そうとやっきだったしな。椛は哀しがったよ』 『浩二郎様、もう…』 『それでも俺は、結婚を承諾した。今にも死にそうな椛を…お前を思っている椛ごと、幸せにしたかったから』 「横取りか…」 『そう、言われてもいい。許してくれとは言わないし、刺されたことに腹を立ててもいない』 「結局お前は、僕と椛の仲を壊した。裏切られた僕にさらに苦しみを与えたんだ!」