心は唇を噛み締め、晶の前に立った。 「晶…」 心は何も言わず、手を差し出す。 「心、でも…」 心は瞳をぎゅうとつぶる。 迷う気持ちを落ち着かせるためなのか… 晶も、そんな心の顔を見ると何も言えず、そっと真珠を心の掌に乗せた。 「悪ぃ…」 悪ぃ、郁。