早紀と楓が元に戻ったのはいいが…。 やっぱりアテもなく探し回るのは時間のロスだよな。 何か、何かないだろうか。 郁生の所まで通じる、案内板みたいなもんは。 心は悩んだ。 「早紀、大丈夫?」 「あたしは大丈夫。楓こそかなり無理してんじゃない」 楓は頭を降る。 「郁… どうしてるかな」 「うん」 「あたし達が探してるの、わかってるよねきっと」 「当たり前じゃない」 「だよね…」 早紀の瞳にまた影が落ちる。 どうしても郁生の姿が消えない。 あの時の郁生…。 郁。