もう、まわりには誰もいない。 はは…… さっきまで沢山の人で賑わってたのにな…… きっと暖かな家で、幸せな時間を過ごすんだろうな…… もしかしたら、光輝も…… 今頃、私なんか忘れて…… あの人とクリスマスを過ごしているのかな…… そんな想像をしてしまう自分に、自傷的な笑いが漏れる。 手を握りしめて、胸の痛みに耐えるかのように下をうつむいた。