――…理性が、持たねえじゃないか。
奈南の手を握りながら、崩れかけのそれを必死に堪えて保つ。
だけど、
追い打ちをかけるようにして聞こえてくる「光輝……」と言う奈南の甘い声に、
グ…ッと何かが込み上げて、俺を揺るがしてきた。
………ダメだ、
このままじゃ危ない。
このままこの状態で居続けたら、俺の脆い理性はきっと崩れる。
そしたら、奈南を襲いかねない。
ほんと、勘弁……。
病人なのに……んなこと、できねえのに。
ダメだって……
我慢だ我慢。
俺はヤりたい盛りのガキじゃねーんだから。
そう自分に言い聞かせて規制する。
それなのに、
そんな思いとは裏腹に、俺の体は奈南を欲していて……。
―――…いや、
もしかしたら、それが俺の本心なのかもしれない。
なんてことを考えてしまう。
こんな俺、奈南に知られたくねーよ。
そう邪念をかき消すかのように首を振った。

