【完】1日遅れのクリスマス







――…理性が、持たねえじゃないか。





奈南の手を握りながら、崩れかけのそれを必死に堪えて保つ。





だけど、


追い打ちをかけるようにして聞こえてくる「光輝……」と言う奈南の甘い声に、



グ…ッと何かが込み上げて、俺を揺るがしてきた。




………ダメだ、



このままじゃ危ない。




このままこの状態で居続けたら、俺の脆い理性はきっと崩れる。




そしたら、奈南を襲いかねない。



ほんと、勘弁……。




病人なのに……んなこと、できねえのに。




ダメだって……




我慢だ我慢。


俺はヤりたい盛りのガキじゃねーんだから。




そう自分に言い聞かせて規制する。




それなのに、
そんな思いとは裏腹に、俺の体は奈南を欲していて……。



―――…いや、


もしかしたら、それが俺の本心なのかもしれない。



なんてことを考えてしまう。




こんな俺、奈南に知られたくねーよ。




そう邪念をかき消すかのように首を振った。