すっぽりと俺の腕の中におさまる奈南は、さっきよりも大粒の涙を流していた。 「もう、不安にさせねぇから」 「う、ん…っ」 「それに、俺が奈南以外の女を好きになる訳ない。だから、安心して俺の傍に居ろ」 「――ん、うん」 「一生、離してやんねーから…奈南も俺から絶対に離れんなよ」 ギュッと強く抱きしめて耳にキスをする。 何度も何度もキスをして、耳たぶを甘噛すれば、奈南はピクッと小さく反応して、耳を真っ赤にさせた。