「……そう…だったんだ」 ――光輝が女の子達と楽しそうに話してたのは、こういうことだったんだ…… 「じゃあ…もしかして、私と話してるときどこか上の空だったり、私より先に帰ってたのも…」 そう言いかけると、ゆっくりと光輝が顔を上げて私の方を向く。 「そうだよ。 全部…奈南にプロポーズするためだよ」 頬を染めながら光輝はそう言った。 今まで心の中でモヤモヤしてたモノがスゥっと引いていく感じがして 「……っ。ありがとう……っ。私、ずっと勘違いしてた……」 気付けば涙を流してた…――。