―――それから、遅めの朝食をとって光輝とまったりとした時間を過ごした。 ふと、左手の薬指に目を落とすと、 光輝からもらったピンクのダイヤの指輪が輝いていた。 「きれい…」 その指輪を見つめながら、小さく呟いた。 「だろ?…決めんの大変だったんだ、その指輪」 ちょっと照れながらも、光輝はそう言ってコーヒーを啜って続けるように話し出した。