「――…っ、良かったぁ」 はぁーーっと光輝は、長い息をつくと脱力したかのように私の肩に頭を乗せた。 「断られたらどうしようかと思った…」 光輝は、安堵した声でそう言った。 「こ、光輝…ありがとう。私、凄く嬉しいよ……」 なに言ったらいいのか分かんないくらい。 「凄く凄く嬉しい」 手の上に乗った、小さな箱を胸の前で強く握りしめた。