「奈南」 「はぇッ」 いきなり名前を呼ばれて、思わず変な声が出てしまい、 カァァッと顔が熱くなって火照り始めたのがわかった。 自分の頬を押さえながらそっと光輝を見上げる。 「―――言いたいことがあるんだ」 そう言う光輝の顔は、暗くてよく見えないけど 声で分かる…… 雰囲気で分かる……… 光輝は今、 真剣で大切なことを伝えようとしている。