「遅い……」



今日は待ちに待ったクリスマス。




大好きな彼……光輝とデートの待ち合わせをしたのに、彼は一向に来ない。




もうかれこれ二時間は待っている。




連絡はない。





「…何か合ったのかな」



確か彼は今日、バイトのシフトが午前中に入ってるって言ってたけど……





もう、午後の10時……



バイトなんてとっくに終わってるはずなのに………







辺りを見れば幸せそうなカップル達が、楽しそうに歩いてる。










私は、そんな彼らを横目に小さく息を吐いた。






「もう少し、待ってよう……」



そう呟いて私は、キラキラ光るイルミネーションをボーッと見つめた。