「ほんまおもんない女やで」 「私、人を見て面白がるのは好きだけど面白がられるのは嫌いなんだよね。 あ、岡くん。修理費だけど、50万でいい?」 「むしろ高い…」 「まぁおつりはあげるよ。 それじゃ、私は帰るね。では諸君、また会おう」 私はそう言って事務所から出た。 当然出て行く私を引き止める人はいない。あそこはそういう場所だし私もそういう人間だ。