ボロいアパートの一室。 ドアをそっと開けた。 見た目や性格のわりに片付けられている彼の部屋は昔とあまり変わらない。 アパート自体が変わったから、その分配置は変わっているけど。 「……すーちゃん」 ベッドで寝るすーちゃんを発見。確かに顔が赤い。 「何で私がこんなこと……てか君も風邪ひくんだなぁ」 すーちゃんは馬鹿だからひかないと思ってたよ。 私がそんな事を考えていると、すーちゃんの目が薄っすらと開いた。