ヒナタの記憶に残る最後の凛の姿は、

同化する自分を
見守りながら…

寂しく微笑んでいた…。


……凛だって辛かっただろうに……

涙一つ流す事が出来なかった…。

それは、きっと…。

同化する事で、

愛し合う2人が一緒になれるんだって信じていたから…。


「ヒナタ………

ヒナタ………っ!!」

……オレは……
凛の頭を自分の胸に押し付け、
抱き締める……。

オレの中にあるヒナタの魂に、

凛の涙が届くように……。

強く、強く抱き締め続けた………。