オレは自分の感情を確かめるように、

すぐ側にある
心配そうな凛の顔を

じーーーっ………っと見つめた。

「ひ、日向……?」

「……ときめかない……。」

「は????」

今度は、凛の右手を
両手で掴み、

目をじーっ…と、見つめながら
胸の前で力一杯握りしめる。

「ひ、日向……

ち、ちょっと痛い……」

「ときめかない……!」

「お前……

まさか…、
力の交換で
具合悪くなったのか?!!」

慌てたように、
オレの額に自分の手の平を置く凛。

それでも………

「ときめかないっ!!!」

ヒナタの感情が収まってるっ!!!!!

…………。

……もしかして……

あれも、
力の揺らぎってやつなのか!!!

凛に力を分けてもらって、
オレの中の騎士の力が安定したから、

ヒナタの感情を抑える事が出来るよーになったのかっ!!!