虹色の騎士団

……………………………………


「………ふう……。」

風呂から上がったオレは、
電気もつけずに
自分の部屋のベッドに
どさっ!!!
っと倒れ込む。


ご飯の後、
彼方先生はマンションに、

凛は自分の家に、

それぞれ帰って行った。


………考えてみれば、
あの家には、
凛1人しか住んでないんだな……。

あの広い家に、
たった1人………。


ベッドから起き上がり、
カーテンを開けると

自然と、

凛の家が目に入る。


「あ。」

ベランダには、凛がいた。


道路につけられた街灯の光に

薄ぼんやりと照らされたベランダで1人、

手すりにもたれ、
夜空を見上げてる。

なんか…凄く寂しそうに見える……。