「泥水と一緒に低い位置まで流れて…
ようやく地中から抜け出したんですけれど、
結果的に、この神殿がある丘の下まで流れてしまったので、戻ってくるのにも時間がかかってしまいました。
貴方が居なければ、どうなっていたことかと思うと…。
日向君を1人で守ってくれて、本当にありがとうございました。」
兄貴が虚夢の力に笑いかけると、
「私も騎士の力としての役目を果たせて嬉しい…。
日向の役に立てたのなら、幸いだ。」
虚夢の力も満足そうに微笑む。
…ちょっと待てよ…。
つー事は、オレ…
こいつらが死んだと思い込んで…
無駄死にする所だったって事か……。
そう思ったら、いきなり身体中に震えが走り、立っていられなくなった。
へなへなと地面にしゃがみこむと、
慌てて全員が走りよってくる。
「日向?!」
「日向さんっ!大丈夫ですか?!」
……大丈夫な訳、ねーだろ………。
あ、諦めないで…良かった…。
いや…むしろ、諦めてたな、オレ…。
涙目のまま顔を上げて虚夢の力を見ると、
優しく微笑んで、オレの横に、膝を付いてしゃがむ。
「さあ、日向。
この身体を しっかり抱きしめて。
貴方の小さな騎士を、今、目覚めさせるから…」
オレは虚夢の力を、ぎゅっ…っと抱きしめながら、話す。
「お前が居なかったら…
オレ、マジで…。
…居てくれて、本当に良かった…!
ありがとう…な。」
そう言うと、虚夢の力はオレの肩に片手を置いて、顔を寄せて軽くキスをした。
「私は貴方が大好きだよ、日向…。」
虚夢の力の身体が光に包まれ…
その光が消えた時、オレの腕の中には、可愛い顔で眠っている小さなカイリが居た。
「お前も…ありがと。」
オレは微笑み、カイリの柔らかい頬っぺに優しくキスをする。
ようやく地中から抜け出したんですけれど、
結果的に、この神殿がある丘の下まで流れてしまったので、戻ってくるのにも時間がかかってしまいました。
貴方が居なければ、どうなっていたことかと思うと…。
日向君を1人で守ってくれて、本当にありがとうございました。」
兄貴が虚夢の力に笑いかけると、
「私も騎士の力としての役目を果たせて嬉しい…。
日向の役に立てたのなら、幸いだ。」
虚夢の力も満足そうに微笑む。
…ちょっと待てよ…。
つー事は、オレ…
こいつらが死んだと思い込んで…
無駄死にする所だったって事か……。
そう思ったら、いきなり身体中に震えが走り、立っていられなくなった。
へなへなと地面にしゃがみこむと、
慌てて全員が走りよってくる。
「日向?!」
「日向さんっ!大丈夫ですか?!」
……大丈夫な訳、ねーだろ………。
あ、諦めないで…良かった…。
いや…むしろ、諦めてたな、オレ…。
涙目のまま顔を上げて虚夢の力を見ると、
優しく微笑んで、オレの横に、膝を付いてしゃがむ。
「さあ、日向。
この身体を しっかり抱きしめて。
貴方の小さな騎士を、今、目覚めさせるから…」
オレは虚夢の力を、ぎゅっ…っと抱きしめながら、話す。
「お前が居なかったら…
オレ、マジで…。
…居てくれて、本当に良かった…!
ありがとう…な。」
そう言うと、虚夢の力はオレの肩に片手を置いて、顔を寄せて軽くキスをした。
「私は貴方が大好きだよ、日向…。」
虚夢の力の身体が光に包まれ…
その光が消えた時、オレの腕の中には、可愛い顔で眠っている小さなカイリが居た。
「お前も…ありがと。」
オレは微笑み、カイリの柔らかい頬っぺに優しくキスをする。

