虹色の騎士団

「日向ー!!
ビックリさせてゴメンねー!!」

未来が両手を広げて、オレを抱きしめる。

「未来、
日向を1人じめしないでもらえるかな…。

…さっきの彼の言葉、
聞いてないとは言わせないよ。」

真宵がオレの手を握る。

「そう言うお前だって、1人じめしようとするなよ。

日向はまだ、フリーなんだからな。」

凛がオレの頭を、
くしゃっ…と撫でながら言う。

「皆さん…。
この状況下で…。

自分には真似できないバイタリティーです…!」

勇武が自分の胸の辺りで拳を作り、感動したような声を出し、

「ちょっと待って下さい、皆。

状況に付いてこれていない日向君が可哀想ですよ。」

兄貴が笑いながらそう言い、
彼方先生は黙ったまま呆れたような顔で笑っている。

ち…………

「ちょって待てーー!!!!!!」

ずっとフリーズして、
なすがままになっていたオレは

…ようやくそう叫ぶ事が出来た。