虹色の騎士団

『ぎゃあぁあぁあ…はあぁあぁあぁ……!!!』

災厄の月がボロボロと崩れ始めた…。

それをしっかりと見つめ、

オレは、
息継ぎすら殆んどせずに歌い続ける。


災厄を滅ぼす『8つの色の奇跡の歌』を…。


……………。


…歌が終わった時、
空には月に飲み込まれた無数の『光の玉』が浮かんでいて…。

『災厄の月』の崩れた身体が、その周りでキラキラと輝いていた。


……倒し…た……。

地面に崩れ落ちそうになるオレの身体を、

虚夢の力が後ろから抱きしめ、支えてくれる。

「さあ、日向。
あと、もう少しだ…!

滅びが去ったこの世界を、
貴方の騎士の力、
『再生の光』で照らして…!」

オレは頷き、
足に力を入れて自分の力で立つ。

両手を空に伸ばし…
陽光の力を使った。