『あぁあぁ…あぁ……』
空から響いてきた『声』に、
カイリが驚いて胸にすがり付く。
……来た!!!
オレを囲むように全員が動き、
力のオーラを出した時…。
暗い空が、
じわり…と滲んだ。
布から染み出すように、赤黒い血のような物が不気味に広がり、
オレ達がしようとしている事を察知したのか、
急速に三日月の形を作っていく。
『あはは…ぁ…ああ…』
にやり…にやり…とオレを見下ろし、『そいつ』は笑う。
オレは、
力を込めて『災厄の月』を睨み付けた。
「日向っ!!!!」
皆の騎士の力のオーラがオレに集まるのを感じ、
歌う為に口を開いた瞬間………
『ははは…ぁあ…あ』
舞殿の床が土のように崩れ、
オレ達は泥の中に投げ出された!!!
「うっ……!!」
口の中に泥が入り込んで来て、慌てて吐き出す。
「か、カイリ!!!」
カイリは舞殿が崩れた時、オレの腕から落ちてしまい、
小さな身体を地面に強く叩きつけられたらしく、
少し離れた位置で、グッタリと横になっていた。
「狐矢太!!カイリを頼むっ!!!」
オレが叫ぶと、
狐矢太がカイリの襟首をくわえ、
首を振って上手く自分の身体の上に乗せ
少し離れた固い地面の残る場所まで連れていき、
カイリを寝かせて、その横に守るように寄り添う。
空から響いてきた『声』に、
カイリが驚いて胸にすがり付く。
……来た!!!
オレを囲むように全員が動き、
力のオーラを出した時…。
暗い空が、
じわり…と滲んだ。
布から染み出すように、赤黒い血のような物が不気味に広がり、
オレ達がしようとしている事を察知したのか、
急速に三日月の形を作っていく。
『あはは…ぁ…ああ…』
にやり…にやり…とオレを見下ろし、『そいつ』は笑う。
オレは、
力を込めて『災厄の月』を睨み付けた。
「日向っ!!!!」
皆の騎士の力のオーラがオレに集まるのを感じ、
歌う為に口を開いた瞬間………
『ははは…ぁあ…あ』
舞殿の床が土のように崩れ、
オレ達は泥の中に投げ出された!!!
「うっ……!!」
口の中に泥が入り込んで来て、慌てて吐き出す。
「か、カイリ!!!」
カイリは舞殿が崩れた時、オレの腕から落ちてしまい、
小さな身体を地面に強く叩きつけられたらしく、
少し離れた位置で、グッタリと横になっていた。
「狐矢太!!カイリを頼むっ!!!」
オレが叫ぶと、
狐矢太がカイリの襟首をくわえ、
首を振って上手く自分の身体の上に乗せ
少し離れた固い地面の残る場所まで連れていき、
カイリを寝かせて、その横に守るように寄り添う。

