虹色の騎士団

「ぼくみたいにやらないと、ちゃんと付かないよ。」

未来みたいにか…。

それでも最初は遠慮してたんだけど

「もっと強く。」

そう言われ、
最終的にはこの間やったみたいに力一杯吸い付く。

「………。」

絶対痛いはずなのに…。

息を吐く時、
何度も心配しながら未来の顔色を確かめたけど、

目をつぶったまま、一切表情を変えてない。

…吸いすぎて息が苦しくなった頃、

ようやく未来が目を開けてオレを見た。

オレが吸っていた場所を確認して、
痛そうに真っ赤になったそこに、
腰から離した手を持っていき、なぞる。

「……なんか…………。

今、すっごく幸せ…」

そう言うと、
オレの背中と頭の後ろに手を回してぎゅー…っと抱きしめてきた。

あまりに強く抱きしめられて、
オレの頬っぺが未来の胸でムギュ…って潰れる。

「未来、痛いって!!」

何とか顔をあげて抗議すると、

顔を再び真っ赤にしてニコニコ笑いながら、

「だーってさー
本気で嬉しいんだもーん♪」

そう言って、
ますます強く抱きしめられた。