虹色の騎士団

「大体さー、
何だかんだで話伸ばしてるけどー、

元々、
ぼくとの約束破ったー
日向が悪いんでしょー?」

……忘れてた……。

……まあ、
いきなりキスされるよりかは…。

「……分かったよ。」

仰向けに寝転がったままTシャツを脱ぐ。

「嘘……!!

……うっわー!!らっきー♪

うーん…。
何でもー言ってみるもんだなー!!」

未来は嬉しそうにそう言うと、
自分も一旦上半身を起こして着ていたTシャツを脱いだ。

「…未来ってホント着痩せするよな…。

…うん。
だけどやっぱ、
勇武よりは筋肉ないな。」

「日向ー?


…それ何気に本気で凹むんだけどなー……?
うん…。凹むなぁ…………。」

未来はそう言うと
またさっきと同じ体勢を作り、
手も同じように髪の中に入れて頭を……。

そこで、はた…と気付く…。

オレの表情を見て、
未来が不気味に笑う。

「ふふふー…、
気付いたねー?日向…。

誰もー、
ちゅー免除ー!
なんて言ってないよー?」

「うわっ…!!
お前、ずるっ……!!」

「はーい、狡くないのー。

今日のぼくはー、
日向と寝れるという最大のチャンスをー、

自分の運でっ!掴んだんだからねー♪」