虹色の騎士団

「まー実際、
欲求不満はハズレてはいないかもねー…。

ぼくが、前に言った事ー、覚えてる?

日向と会うまでは、
毎晩のよーに色んな子と
えっちしまくってたー
ってやつ。」

少し考えてから頷く。

うん。
確かにそんな事言ってた。

「それがさー、
突然したくなくなるんだもん。

本当、不思議だよねー…。

…んー、
でもしたくなくなるってゆーのは違うなー…。

正確に言えばー、
日向以外に興味がなくなった、
って言えばいーのかなー。」

「オレ以外に…?」

「そ♪
ぼくは今ー、
日向以外に興味がないんだよー♪

…と、ゆー事でー…。

そんなぼくの
欲求不満を可哀想ーって思うなら、
速やかにーTシャツ脱いでっ♪」

……話が唐突過ぎて頭がついていかなくて…
なんか逆に落ち着いてるかも。

「何で?」

オレは普通のトーンで聞いた。

「これもー前に言ったよねっ♪

裸で抱き合うとー、
すーっごく気持ちいいって。

日向と
えっちしたいー!
なんて今は言わないからー
せめてそれだけー♪」

『今は』って何だよ…。