虹色の騎士団

オレは身体を固くして、身構えた。

「きっ!今日は!絶対くすぐるなよ?!

オレ、大声で笑うぞ?!

そしたら皆起きるかんな?!!!」

警戒しながら、
半ば脅迫めいた事を口にすると、

未来はオレの前髪を撫でて上に上げてから、
額にキスしてきた。

「…あの言葉の
本当の意味を日向に教えるのはー、

…もっと先かなー…?」

どうやら
今日はくすぐられないようなので安心して身体の力を抜くと、

未来がオレの前髪を押さえてた手を、
最初みたいに両方の頬っぺに置いて、

今度は全部の指を開いて、
髪の毛の中にすっ…っと入れてから、頭を押さえる。

「仕方ないからー…、
今日はー ちゅーだけで許してあげるー♪」

少し幼くみえる笑顔をオレに向けた。


………………。

……ちゅーって……。

「………!!!!」

驚いて頭を上げようと思ったけど、
未来の両手でしっかり固定されてて動かない!!


「はーい♪残念ー!!
逃げられませーん♪」