虹色の騎士団

「日向ー。」

「は、はい…。」

至近距離でニッコリ笑われ、
とにかく素直に返事する…。

「まさかー、
約束覚えてなーい!
…とか言わないよねー?」

「も、勿論っ!覚えて…ます…。」

その途端、
両側から頬っぺを、ふにーっと引っ張られた。

「い、いひゃい!みはい、いひゃいっへ!!」

「嘘ついた悪い子は、だぁれー?」

「すみまひぇん!おれへす!」

伸ばされた口で謝ると、手を放して未来は溜め息をついた。

「日向は酷いなー…。

ぼく、
あの時かなり真剣だったのにー…。」

「だってあの後、
お前と凛と真宵がオレの事、思いっきり、くすぐる…」

そこまで言って、ようやく思い当たった。

確か…
これを外してる所を見つけたら、

一生未来無しでは生きられない身体にしてやる、とか言われて…

何故か思いっきりくすぐられたんだ…!!


「…よーやっと思い出したー?」

オレの表情を見て、未来が目を細めた。