虹色の騎士団

「今日、
日向を抱きしめて眠れるのが…
ぼくで良かった…。」

未来はオレの首を触り、
細いチェーンを探り当てる。

「ん。
今日はーちゃーんと着けてるねー?
偉い偉い♪」

未来から貰った鍵は、
実は最初の頃、たまに外して持ち歩いたりもしてたんだけど、

いつの間にか、
これが無いと何か首元が寂しいような気がするようになってきて…

結局、
数日前からずっと着けっぱなしにしていた。

「今日は…って。」

未来の言葉に、
思わず顔をじーっと見つめてしまう…。

「ぼくに分からないとでも思ったのー?

日向ー、
たまに外してたでしょ…?

あんなに絶対外すなーって言ったのにさー…」

「ご、ごめん…。」

いじけたような声に、素直に謝った。

「本当はー、
あの時の約束。
今、実行しちゃってもいーんだけど、

流石に今日、
日向を疲れさせる訳にはいかないからなー。」

「約束…?」

首を軽く捻って考える。

はて…。
何かしたっけ…?

その途端、
未来がいきなり身体を半回転させて、

足を開いて膝を布団に付けてオレの身体を跨ぐ。

両肘をオレの首の横に置き、
手の平で顔を上を向くように固定された。

「い、いてて…!」

そうしてると首が痛くなるので、
オレは身体を捻って仰向けに寝転がって
……気付く。


み、未来の顔、近い…っ!!!