ふーやれやれ…と言った感じで、
身体の筋肉を擦りながらベッドに戻ろうとした時…。

「ひーなーたー!!」

同じように首を押さえた3人がオレを取り囲み、

未来と凛に両腕を押さえつけられる。

「真宵…。」

凛に促されオレの部屋から出ていった真宵は、

隣のカイリの部屋からオモチャについている小さな鏡を持って無言で戻って来た。

目の前に角度を調整しながら鏡を出されると、
オレの首が写った。

「あ………。」

自分の首を見て、
思わず引きつった笑顔で3人を見る…。

オレの首に付いていたキスマークは、
うっすらと赤いだけで………。

オレが3人に付けたような濃い色はしていなかった…。

「あー…あはははー♪」

逃げようにも両腕を掴まれているし…。

「これはさー…。
日向流に従って
仕返しした方がいーと思うんだよねー…。」

「ああ…。
正直、首の皮膚が剥がれるかと思った…。」

「俺…、
これが完全に消えるまでは、
どんなに暑くても、仕事に行く時でも…

日向のおかげで髪を上げられなくなったよ……。」