虹色の騎士団

「日向ー。」

未来が顔を上げて、
物凄い顔で怒り笑いしながら声をかけてくる。

…こ、怖い……。

「凛は今ー日向にー、
一体…何してたのかなー…?」

「何って……。」

さっきのを思い出して、顔が熱くなった。

「…凛…。

いくら普段我慢しているからって、

相手が動けないような状態の時に襲うというのは……。

反則なんじゃないかな…?」

2人に詰め寄られ、
凛は腹を押さえながら、ベッドの端に後ずさる。

「いや…そんなつもりは…!
その…つい……。」

「日向は可哀想に…。

あーんな目立つ所にキスマーク付けられて…。」

「せめてもう少し配慮が必要だったね…。」

き、きすまーく?

目立つ…?配慮…?

…オレは未来が触れていた辺りを、手で押さえる。

鏡がないから状態はわからないけど、

キスマークって確か…、

肌に吸い付くと出来る虫刺されみたいな赤い斑点の事だよな…。

オレは人から聞いた知識を、頭の中で必死に漁る。