虹色の騎士団

「日向ー、
入っていいー?
むしろ、入っちゃうよー!」

ノックの音に続いてドアが開き、
未来が顔を覗かせる。

「あー。
やっぱ凛、まだいたんだー。

…ってゆーか…どーしたの…?」

同じベッドの上で、
筋肉痛でうずくまるオレと、

膝蹴りの痛みでうずくまる凛を見て、
未来が怪訝な顔をする。

ベッドに近寄って来た未来が、
痛みに涙目になって顔を上げたオレを見て…

ふっ…と眉を寄せて
何かに気付いたように手を伸ばしてきて、首に触れた。

そのままゆっくりと俯き、低い声を出す。

「……りーんーくーん…?

これは流石にちょーっと暴走し過ぎなんじゃないのー…?」

「未来、凛は…。」

凛が遅いのが気になったのか、
真宵までオレの部屋に入ってきた。

「……どうしたの…?」

未来の背中を見て声をかけながら、
同じようにベッドに近付いた真宵は、

視線をオレの首を触る未来の手先に移し…

「へえ…なるほどね………。」

表情が一気に冷たくなる。