虹色の騎士団

「ちょっと待てってば…!!!」

何でオレ相手に、
こいつがこんな風に暴走しちゃってんのかは分かんねーけど、

とにかく凛を落ち着かせないと…
!!

ホントに雰囲気に流されて、
先生と兄貴みたいな…

へ…、変な事するよーな事態に陥ったらマズいし…。

必死で凛の胸を腕で押して、
何とか身体を離そうとしている内に、
凛の唇がオレの耳元から首筋に移動してきて…

少しだけ吸い付かれて…

「…………っ!!!!」

激しいキスの後に、そんな所を吸われ…

気持ち良さを感じてしまった自分が急に怖くなり…

思わず膝で凛を思い切り蹴り上げてしまった…。


身体を曲げ浮かせて
覆い被さるような体制をとっていた凛の腹の辺りに、
膝は綺麗に入ってしまって…。

凛はオレの横に腹を押さえてうずくまってしまう。

さ、流石に急所に入らなくて良かった…。

…咄嗟だったせいで、全力だったからな。

「お…まえ…。
この状況で…膝蹴りは無いだろ……。」

苦しそうにしてるけど、オレだって全身筋肉痛なのに動いたりしたから、すげー痛いんだよっ!!!!!