虹色の騎士団

オレは俯いて呟く…。

「つまり…?」

「つまりー…
サプライズイベント的なー?

ふふふふふ…
これならぜーったい、
忘れられないでしょ。」

完全にオレをからかっている目付きの未来を睨み付け、
…一気に怒鳴った。

「お前ら全員、出てけー!!!!」

「あー…
やーっぱ、怒っちゃったかー…。」

「そりゃそーだろ、普通…。」

どうやらオレが怒る事まで予想内だったらしい。

…あまりの馬鹿馬鹿しさに、
思わずガックリ…と肩を落とす…。

いてて…身体、いて…。

つーか、
折角待ち焦がれたハズの力の覚醒の瞬間が、
何でこんな…。

「まあまあ、日向君…。

皆、日向君の為に
色々考えてくれていたんですよ?」

「…出来れば普通に教えて欲しかった…。」

兄貴に励まされても、
肩に力は入らない。

「さーて!
イベントも済んだ事だしー、

ぼくらはリビングに戻ろっかー♪」

未来がヤケに明るく勇武の肩を叩く。

「そうですね!!
香澄さんが淹れてくれた紅茶もありますし!」

やりたい事だけやり終えて、
全員がゾロゾロと部屋を出て行き始めた。

マジで…何だったんだ…。