虹色の騎士団

そう思った瞬間、
部屋のドアが勢いよく開いて、

誰かが入ってくる足音が聞こえた。

「日向さんっ!
ご無事ですかっ?!」

「こらー!!凛っ!!
何やってんだー!!!」

「見るからに襲ってる風なんだけど…。
…どういう事?」


この声は……。

凛が唇を離して顔を上げ、低い声で呟く。

「…ちっ…
見つかったか…。」

顔を横に向けると、
勇武と未来と真宵の3人が
騎士の姿に変化した状態で

腕を組んだポーズでドアの前に立っていた。

「日向が動けない事をいい事にー、
神をも恐れぬ極悪非道な振る舞い!!

絶対にー許さんっ!!」

「……お仕置きされる覚悟はいいかい…?」

「凛さん!往生して下さい!」

3人とも何か変な事言いながら、
変なポーズを決めてる…。

「ふんっ…。」

凛が彼方先生みたいな笑い方をしたので、
顔を元に戻すと、こちらも騎士の姿に変化してて…

「…貴様らごときが、
この私を止められるとでも思うのか…?

…低能な下等生物が…!」

凛は笑い方だけじゃなく、
彼方先生みたいな事を低い声で言い出した…!!

何だ…何なんだよ、これ…?

まさか皆…
何かに取り憑かれてる…とか??