虹色の騎士団

驚いて勢いよく顔を横に向けたら、
首からグキッ!って嫌な音が聞こえた。

「いてっ!!!」

「………!」

横目に見えた凛の顔が一瞬、驚いていたけど…

思い直したように、
すぐに真剣な表情に変わり、

枕元に付いていない方の手で、
オレの顎を掴んで上を向かせる。

そのまま顔を動かせないように顎を固定されたまま、
…結局キスをされてしまった…。

「ん~~!!!!」

唇を塞がれたまま抗議の呻きを上げても
顔を離してくれない。

…前にした『大人のキス』じゃなくて、

ふ、普通のキスだったけど、

とにかく…
こんな風にいきなり脈絡なくされてるのが、嫌で……。

痛む腕を無理矢理持ち上げて一発殴ってやろーとしたら
あっさりと掴まれて、
そのまま枕元に固定された。

マジでどーしたんだよ!!
こいつ……!!