虹色の騎士団

身体を起こされ、
背中までキッチリ拭かれて。

ようやく元のように寝かされ、
タオルは洗面器の中に沈められた。

「凛、さんきゅーな。」

お礼を言って、
Tシャツを着せてくれるのを待っていた。

……………。

待っていた。

……………。

………あれ?

オレにTシャツを着せる代わりに、
凛がベッドに上がってきて、
オレの身体を跨いで枕の横に腕をつく。

「それから日向…。

俺、レオンから言われてる事があるんだ。」

「レオンから…?」

天井と目の前にある凛の顔を見つめながら、
オレは聞き返した。

少しだけ間があき、凛の唇が動く。

「ヒナタとオレは、
お前を応援してるぞ、って言われた。

…もうしばらく我慢するつもりだったけど、
そこまで言われたら仕方ないよな。」

……凛が何を応援されたのか、

何をもうしばらく我慢するつもりだったのか分からなくて。

軽く首を傾げた時、
凛の顔がゆっくりとオレの顔に下りてきて…。