虹色の騎士団

「いーっつーの!
後で自分でお風呂入るからっ!!!」

暴れようとすると、
身体がビキビキ痛んで…。

結局Tシャツを脱がされて、
上半身を裸にされてしまった。

オレの首の下から凛が左手を入れて、頭を支える。

「ほら。目、閉じろ。
まず顔拭くぞ。」

洗面器の中身はお湯が正解だったらしく、
ほんわり暖かいタオルで顔を拭かれると、
思ってた以上に気持ちいい。

ゴシゴシやられるかと思って覚悟してたんだけど、
凄く丁寧に柔らかく拭いてくれてる。

「さっぱりするだろ?」

オレの表情を見て、凛は微笑む。

「あー…うん。
すげー気持ちいいわ。」

「んじゃ、今度は身体な。」

洗面器の中でタオルを軽く揉み出して、
上半身も丁寧に拭いてくれるのはいーんだけど…。

流石に顔と違って、
くすぐったくて仕方がない。

「ちょっと…り、凛…
く、くすぐったいんだけど…。」

「少し我慢してろ。」

笑うのを我慢しながら申告してみるも、
全然聞いてくれない。

でもここで笑ったら、
ぜってー身体中に痛みが走ると思うし…。

とにかく凛の手が止まるまで、必死で耐え抜く。