虹色の騎士団

……………。

部屋のドアが開く音で、オレは目を覚ました。

…あれ…?

何かやけに部屋の中が明るい…。

もしかして、目覚まし止めたか…?

つーかむしろ…
今 何時なんだ……。

枕元の時計を見ようと、身体に力を入れた瞬間……。

「いってぇーーーっ!!!!」

オレは叫んで、身体に入れた力を抜いた。

な、何か…
全部の筋肉がすっげー痛い…!

しかも普段なら、
絶対筋肉痛になんかならないよーな場所まで痛い…!!

何だこれっ…!!!

「日向、無理して動こうとするな。

…お前、今日はあんまり動けないと思うぞ。」

力をなるべく入れないように首を動かし、
ベッドの横を見ると、

洗面器とタオルを持った凛が床に座り込んでいた。

「な、何で…オレ、
こんなになってんだ…?」

凛は洗面器の中の水…
いや、お湯か…?

まあ、どっちかにタオルを浸しながら答える。

「昨日1日、
レオンがお前の身体使って、
もの凄く運動しまくったからな…。

まあ、鍛えてないお前の身体が
動かなくなるのも当然だ。」