虹色の騎士団

「イサム。
お前、無駄が多すぎだ。

次に会う時までに、
ミライにもー少し、鍛えてもらっとけよ!」

次にレオンは香澄と、
その肩に手を置く彼方に視線を移す。

「カスミ、ホットケーキさんきゅーな。

久々に食えて、マジで旨かった。
次回もまた頼むぜ。

カナタ、お前さ
あんま家のリンを苛めないでくれよ?

こいつ案外短気だからな。」

カイリがちょこちょことレオンに近づくと、
優しく笑い、頭を撫でてやる。

「忘れられた8番目の騎士…か。

皆をよろしくな、
可愛いおチビさん。」

カイリが喜んで笑うのを眺め、
レオンは凛の腕の中からゆっくり身体を起こす。

「はー。…うん。

言いたい事も言い切ったし、
久々に身体動かせて満足だー!!

後は…。」

突然、凛の首に腕を回して
唇から騎士の力を吸い出し、

髪と目の色を元に戻してから、にっ…っと笑い耳元に囁く。

「ヒナタと同じで、
俺もお前の事、応援してるかんな…!

頑張れよ、親友。」