虹色の騎士団

それを聞いて、
レオンは皮肉を込めた笑い方をした。

「ミライ…お前さ、

災厄相手に
『こっちが不利だから、ハンデを下さいー』とでも言う気かよ?」

「まー…、
そー言われちゃうと、何とも言い返せないけどねー…。」

未来は溜め息をつき、棒を手に廊下に向かう。

「勇武、おいでー。

外でちょっと練習するよー。」

「はい!」

勇武が立ち上がると、
レオンがもう一本の棒を投げてやる。

「ほら、頑張ってこいよ。」

「………。」

勇武は軽く頭を下げ、未来に続く。

2人を見送った後、
レオンは立ち上がり軽く屈伸する。

「さって…と。

オレも軽く走ってくるかなー。

凛、お前どーする?」

「俺はいい…。
1人で身体を温めておく。」

「そ?
んじゃ、いってくるわ。」