虹色の騎士団

「だけどさー。
戦うって言っても、何させる気ー?

…日向の身体が傷つくような事するなら
…ぼくは抜けるよ。」

キッパリと言い切る未来に、レオンは笑った。

「ははっ!!
やベーな日向!モテモテじゃん!

…安心しろよ。

流石にこの身体で切りあったり殴りあったりする訳にはいかねーし、

この世界で弓矢使う訳にもいかねーしな。

そこでこれだ。」

レオンはテーブルの端に置いてあった『棒』を未来達の方に投げる。

それは何枚も重ねた新聞紙を、
セロテープできつく巻いただけの子供のチャンバラ用の刀…。

「オレがさっき何本か作った。

見た目はそんなだけど、かなりしっかり作ったからな。

…本気で殴ればけっこー痛てーだろーけど、

それならお互い、ケガする事もねーだろ。」

「と、言う事は…。」

レオンは楽しそうに笑い、マグカップをテーブルに置く。

「それでオレの事、
一発でも殴れる奴がいたら認めてやるよ。

…簡単だろ?

最も…。
オレは陽光の力も使わせてもらうし、

オレに殴られた奴は、その場でアウト。

因みに…、
カナタ、カスミ、
それから…えっとマヨイ。

お前らはこーゆーの無理そーだから、不参加な。」