虹色の騎士団

「お前…っ!止めろよ!そういう事するのっ!!!!」

からかわれた凛が怒鳴ると、レオンは思い切り笑う。

「はははは!!!わりぃ!!!

だけどお前さぁ、
ヒナタの事好きだったじゃん?

そんなリンが
いつから男も愛しちゃえるよーになったのかなーと思ってさ。」

サラリ…とヒナタの事を言われて驚き、
言葉が出てこなくなった凛に、
レオンは柔らかく笑いかけた。

「…ばーか。
オレが知らないとでも思ったのかよ?」

「だけど…何で…。」

「お前と何年一緒に居たと思ってんだ。

見てりゃー分かるっつーの。

…ま。
だからお前が誤解してるのにも気付いてた…。

あの日、
鍛練の後にでもその事話そうと思ってたのに。

まさか…死んじまうとはな…。」

レオンは壁の向こうの遠い何かを見つめながら
言った。

その言葉に…
凛は『あの日』自分の前に立ち、
太陽の礫を受けたレオンの背中を思い出し、
思わず俯き、震える自分の身体を抱きしめた。