虹色の騎士団

「すみません…。
あいつ…あんな事…。」

「いいえ、凛君。

あれが…
僕達に対するレオン君の優しさですよ…。」

香澄は少しだけ微笑む。

「だけど、
あんな条件……!!」

「何を慌てている…。

こちらの要求を完全に拒まれた訳でもあるまい。

…要はレオンに勝てばいい事だ。」

彼方と香澄の落ち着きように当てられ、
凛は力が抜けたようにドサッ…と椅子に腰かけた。

「こちらには体術に優れた未来君に勇武君、

それに剣術なら凛君もいます。

そして、騎士の力以外を持つ真宵君。

…陽光の力を持つレオン君に、
僕達騎士の力は通じませんが、

あの身体は日向君のままで…。

かなり鍛えていたレオン君とは違います。

きっと何とかなりますよ。」

「そう…だといいんですが……。」