虹色の騎士団

「レオン君が僕達を心配してくれているのも
分かっています…。

ですが、
落ちるのが怖いからと言って橋を渡らない訳には行かない…。

それも…
前向きな貴方なら、ちゃんと分かってる筈ですよ?」

「死んだ人間に前向きか…。ははっ!

…だけどカスミの言葉には、
いつも妙に説得力あるよな。」

「……つまりどうすればお前は納得して、
力を開放するつもりだ。

わざわざ出てきたんだ。

私達を試すつもりだったのだろう…?」

彼方のその言葉を聞き、レオンは笑う。

「……やっぱ。
カナタとカスミには敵わねーな…。

…分かったよ。
『前向き』なお前らにチャンスをやる。」

レオンは顔を引き締め、3人を見回す。

「…騎士の中で1人でもオレに敵うやつが居たら、認めてやる。

お前らは災厄を倒そうとしてんだ。

…あっさり殺られたオレに勝つ事位、出来んだろ?

それが無理なら、
諦めてあっちの世界の事は忘れろ。

これがオレからの、唯一の条件だ。」