虹色の騎士団

夕ご飯が終わってしばらくして未来と
夏休み中、泊まり込んでる真宵と勇武が隣の家に戻る時、

何故か凛だけが残り、
オレと一緒にそれを見送った。

「お前、今夜こっち泊まんの??」

そう聞くと、

「レオンの事は、
俺が一番分かってるからな。

しばらくはお前の行動とか話す内容とか…。

俺が側で見てる事になった。」

なるほど…。

「しかしさー、
最近、色々起きるけど今が夏休みじゃなかったら困ったよなー…。

ま。
そのせいで、あんま出掛けたりもしてないけど。」

オレは、しみじみ口にする。

今年は遊園地と合宿にしか結局行ってないし、

この後も…
多分、行けない。

…あっちの世界にも行かなきゃなんないしな…。

むしろ…、
こっちに戻って来れないかもしれないんだよな…。

ちょっとネガティブになりかけた時、
凛が笑ってオレの頭を優しく撫でた。

「遠くに行きたいなら、また来年の夏休みとかに行けばいいだろ。」