虹色の騎士団

「凛さん、今のは一体…」

オレが聞きたかった事を、勇武が質問してくれた。

「…日向の好みが変わってる。」

「………へ?」

その答えに間抜けな二度聞きをしてしまうと、
今度は兄貴が話し始めた。

「トマトが大嫌いで、
日向君と違いセロリは好き…。

…レオン君の味覚です。」

レオンの味覚…?

何かいまいちよく意味が分からないよーな…。

「あー…。
そー言えばー
さっき日向が味噌汁にむせてたのって、もしかして…。」

未来が思い出したようにそう言うと、凛は頷く。

「…向こうの世界には、味噌は無かったからな…。
レオンにとって味噌汁は初体験だったんだ。」

えーと…。

「つまりそれって
、何か問題あんの…?」

「それは…
俺には…分からないけど…」

凛が言葉に詰まると、それまで黙ってた先生が口を開く。