オレが怒鳴ると未来が溜め息をつく。

「日向は分かってないなー…。

せーっかくぼくと真宵がー、
上手く緊張を解してあげよーとしてるのにさー。」

「未来、いいんだよ…。

所詮日向にとって、
俺達は悲しい道化師なんだから…。」

「真宵!」

「未来…!」

未来はガシッ!!と真宵を抱きしめ、
長い髪を右手で絡める。

「真宵が今晩ー…、
ぼくの欲求不満を解消してくれる…ってのはどう…?」

「未来が望むなら…
俺が朝まで相手してあげる…」

「ふふっ…
可愛いね、真宵…。」


真宵が未来の頬っぺに柔らかく手を置き、撫でると、

逆に未来は反対の手で、真宵の顔にかかるサラサラの髪の毛を、
耳の後ろに掛けてやり……。

狐と狸だった2人の背後には、綺麗な花が咲き乱れる幻が…。

な、なんだ…。

この無駄にセクシーなツーショットは……!!