虹色の騎士団

誰かに何度も優しく額を撫でられて…

その気持ち良さに、ゆっくりと目を開く。

「…………。」

「お早うございます…。珍しくお寝坊ですね。」

何で…
兄貴こんなに嬉しそうなんだろ…。

「日向君、ニコニコ笑いながら寝てましたよ…。

余程楽しい夢を見ていたんですね。

何だか…兄さんも嬉しいです。」

そっか…。

オレ…そんなに笑ってたか…。

「さあ、朝ごはん出来てますよ。」

「あ。兄貴っ!」

立ち上がった兄貴に声をかけると、『ん?』という表情でオレを見る。

「昨日兄貴、ヒントくれたじゃん。

で、考えてみたんだけど…。

勇武って嫌われるのが極度に怖いのかなー
…なんて…。」


「…………。」

兄貴はベッドに座って、オレの頭を撫でた。

「日向君、沢山考えて偉かったですね…。」

優しく微笑んだ後、
前を向いた兄貴の表情がいきなり引き締まる。

フワフワした雰囲気が消えて、何て言うか…眼鏡とかあったら掛けてそーな…。

『知的』とか『理系』とか。

どちらかと言えば、いつもの『彼方先生』系。