ガタガタガタ!!!

物凄い音が聞こえたと思ったら、
リビングの扉が強風にあおられたように
バターン!!と開いた。

そのまま兄貴が、足音荒く廊下に出て来る。

な、なんか…すげー怒ってんだけど…。

「日向君っっ!!」

「は、はいっ!!!」

階段の上にいきなり物凄く怖い顔を向けられて、焦りまくった。

兄貴は溜め息を1つつくと、顔の力を抜く…。

いや…
それでもいつもの兄貴の顔とは
全然違うのが、また怖い……。

「…兄さんからのヒントは、先程の物が最後です。
……良く考えてみて下さいね…。」

「…はい。」

「…じゃあ、おやすみなさい…。」

疲れたようにそう言って、兄貴はお風呂の方に歩いて行った…。

は、初めて見た…。

兄貴って怒らせると怖いんだ…。

今までオレ、そこまで兄貴の事、怒らせるよーな悪い事もしてこなかったし…。