虹色の騎士団

「じゃあ、もしかして今日は
その力が強かった…とか?」

「そうですね…。

ここまで強まる日も珍しいんですけれど…。

勇武君から『恐怖』や『露見』の気持ちが出ているのが見えて…。

そこに勇武君の性格を足して考えてみた結果、

多分、こうなのかな?と言う1つの答えが出た訳です。

…飽くまで兄さんの個人的見解で…
それが事実かどうかは本人以外には分かりません。

ただ、そういったお仕事をしていたのもありますし…
当たらずとも遠からず…位には…。」

どうにも曖昧な言い方をする兄貴に、こっちが限界を迎えてしまった。

「あー!駄目だっ!
気になるっ!!

頼む、兄貴!!降参っ!!教えてっ!!」

「日向君…。」

「香澄にいちゃん…」

困った顔をする兄貴の膝に手を置き、じーっ…と見つめる。

…昔よく使った手なんだけど、
こうやって『お願い』すると兄貴は大概の事は、アッサリ折れてくれるんだよな。