虹色の騎士団

「ついでに言うと、

私達はヒナタの残した力を使い、

肉体の時を、
一度、若返らせている。


全ては、お前の成長に合わせ、

それぞれの『役割』を果たす為だ。


「役割………?」


オレを守る為に…

彼方先生は、
オレの学校の保険医になり、

凛は、幼なじみになり、

そして………。

オレは、ゆっくりと兄貴を見た。


「オレの事…騙してたのか…?」

「日向く………」

「オレの記憶は…一体、何処までが偽物で…

どこからが本物だっていうんだ……!!

どうなんだよ!!答えろよっ!!!」

兄貴に詰め寄ろうとした時、

オレの前に凛が
ずいっ!!っと歩みでて

オレの頬っぺを
手の平で叩いた。